配当金の税金、我が家はどれが得?|総合課税・申告分離課税・申告不要を年収700万で比較【46歳】

株主優待目的で持っている5社の株から、配当金が振り込まれるのは年に数回。金額としては大きくないのですが、確定申告の時期になるといつも同じ疑問にぶつかります。「この配当、申告した方が得なのか、放っておいていいのか」。

調べるたびに「総合課税」「申告分離課税」「申告不要制度」という3つの言葉が出てきて、正直毎年ちょっと混乱します。今回、我が家の年収でどれが有利になりそうか、一度きちんと整理してみました。

配当金には3つの受け取り方(課税方式)がある

特定口座(源泉徴収あり)で株を持っていると、配当金は自動的に約20.315%(所得税15.315%+住民税5%)が源泉徴収された状態で振り込まれます。ここで何もしなければ「申告不要制度」を選んだことになり、それで手続きは終わりです。

ただし確定申告をすれば、以下の2つを選ぶこともできます。

  • 申告不要制度:何もしない。源泉徴収された約20%で完結。
  • 申告分離課税:確定申告するが、税率は源泉徴収と同じ約20%のまま。ただしその年の株の売却損と配当を相殺(損益通算)できるのがメリット。
  • 総合課税:給与など他の所得と合算して申告する。税率は所得に応じた累進課税になるが、「配当控除」という税額控除が使えるのが最大のポイント。

我が家の年収だと、どれが有利になりそうか

ここが一番知りたかったところです。ポイントは「課税所得」の水準で、配当控除を使う総合課税が得になるかどうかが変わってきます。

ざっくりした目安として、課税所得がおおよそ900万円以下なら、総合課税+配当控除の方が源泉徴収の約20%より税率が低くなるケースが多いと言われています(配当控除は上場株式の配当なら課税所得の10%相当を税額から差し引ける制度)。

うちは世帯年収1,000万円ですが、投資をしているのは私(けんいち)名義で、給与収入は700万円。ここから給与所得控除・社会保険料控除・扶養控除などを引いた「課税所得」は、900万円のラインよりだいぶ下になります。数字だけ見れば、総合課税を選んだ方が有利になりそうな水準です。

それでも我が家が「申告不要」のままにしている理由

ここまで調べると「じゃあ総合課税で確定申告すればいいじゃないか」となりそうなのですが、我が家は今のところ申告不要制度のまま、あえて何もしていません。理由は2つあります。

  • ①金額が小さい:優待目的の5社分の配当は、年間トータルでも数万円程度。総合課税に切り替えて浮く税額も、数千円〜1万円前後にとどまります。手間に対してのリターンが小さいと感じています。
  • ②配当を確定申告すると、社会保険料や扶養の判定に影響する場合がある:総合課税で申告すると、その所得は「合計所得金額」に算入されます。国民健康保険料の算定や、配偶者控除・扶養の判定基準に響くケースがあるため、会社員で健康保険が協会けんぽ・組合健保の給与所得者でも、住民税の申告方法を給与と分離しておかないと、想定外に住民税だけ上がることがあるようです。

会社員で年末調整が終わっている身からすると、「数千円のために確定申告の手間と副作用のリスクを背負う」よりは、放っておく方が今の我が家には合っている、というのが結論です。新NISAのS&P500積立はそもそも非課税なので、税金のことを考えなくていい部分がほとんど。悩む対象は、優待目的で特定口座に置いている5社分だけです。

住民税だけ「申告不要」を選ぶこともできる

ちなみに、所得税は総合課税や申告分離課税で確定申告しつつ、住民税だけ「申告不要」を選ぶという方法もあります(住民税の申告不要制度)。こうすれば所得税側の配当控除の恩恵は受けつつ、住民税や国保・扶養判定への影響は避けられる場合があります。ただし市区町村ごとに手続きの要不要が分かれるため、我が家のようにそもそも金額が小さいうちは、この手間をかけるメリットも薄いと判断しています。

配当も税金も、まず新NISA口座があってこそ

新NISA口座内の配当・分配金は非課税なので、そもそも今回のような課税方式の悩みが発生しません。松井証券は口座開設・維持が無料で、新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の両方に対応。これから始めるなら、まず非課税の枠を埋めるのが先決です。

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よくある質問

Q. NISA口座で受け取った配当も申告した方がいいですか?

いいえ。新NISA口座内の配当・分配金はそもそも非課税なので、申告する・しないの選択自体が発生しません。今回の話は、優待目的で特定口座に持っている個別株の配当だけが対象です。

Q. 配当控除は誰でも使えますか?

上場株式の配当を総合課税で申告した場合に使えます。ただし課税所得が高い人(目安900万円超)は税率が上がる分、源泉徴収のまま(申告不要)の方が結果的に有利になるケースもあるので、一律で「総合課税が得」とは言えません。

Q. 確定申告するかどうか、毎年見直していますか?

今のところ毎年「申告不要のまま」で固定しています。保有株数や配当額が大きく増えたタイミングで、改めて総合課税に切り替えるかどうかを検討するつもりです。

まとめ

制度としては「総合課税の方が税率だけ見れば有利」な水準にいるとわかったのですが、金額の小ささと、社会保険料・扶養判定への副作用リスクを天秤にかけて、我が家は今年も申告不要のままにしておくことにしました。優待株の配当は、金額の大小より「届いたら家族で使い道を話す」くらいのゆるさで楽しむのが、今のところ我が家には合っているようです。

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