新NISAでオルカン(全世界株式)を選ぶとき、多くの人は”信託報酬(手数料)の安さ”で比べます。僕も最初はそうでした。
でも、実はもう一つ、同じくらい大事なのに見落とされがちな指標があります。それが「純資産残高=どれだけお金が集まっているか」=ファンドの”規模”です。
先に結論だけ言えば、オルカンは”規模の大きいもの”を選ぶ方が有利。ただ、その”なぜ”を知らずに手数料の数字だけで選ぶと、あとで後悔することになります。規模がじわじわ効いてくる理由を、順番に見ていきます。
そもそも、なぜ投資信託を「規模」で選ぶのか
投資信託には「純資産残高」という数字があります。ざっくり言えば、そのファンドに集まっているお金の総額のこと。オルカンは日本の投資信託の中でもトップクラスに大きく、たくさんの人のお金が集まっています。
短期で売り買いするなら気にしなくてもいいのですが、新NISAで20年30年と積み立てていくなら、この”規模”がじわじわ効いてきます。理由を1つずつ見ていきます。
理由①:規模が大きいほど、運用コストが下がる
家賃10万円の部屋を想像してみてください。1人で住めば負担は10万円、2人なら5万円、3人なら約3万3千円。人数が増えるほど、ひとり当たりの負担は減っていきますよね。
投資信託の運営にも、システムや監査などの固定費がかかります。ここに集まるお金が大きいほど、1口あたりが負担する固定費は軽くなる。つまり規模が大きいファンドほど、コスト面で有利になりやすいんです。表向きの信託報酬が同じでも、実際にかかる”隠れコスト”に差が出ることもあります。
理由②:規模が大きいほど、指数に正確に連動する
オルカンは、世界中の約3千社に分散して投資しています。もしファンドに集まったお金が少なすぎると、その3千社をきちんと買いそろえられません。
そうなると、たとえば「本来の指数は+5%上がったのに、ファンドは+4%しか上がらなかった」というズレが起きることがあります。これはインデックス投資としては、けっこう残念な話。規模が大きいファンドは、世界の株式市場をそのまま映した”正確な運用”ができます。「指数に連動する」という約束を、規模の大きさがちゃんと支えてくれるわけです。
理由③:規模が大きいほど、繰上償還のリスクが下がる
長期積立の一番の敵、それが繰上償還です。聞き慣れない言葉かもしれませんが、要は「ファンドの運用が、途中で打ち切られてしまうこと」。
運営会社も商売でやっているので、規模が小さくて儲からないファンドは、運用をやめてしまうことがあります。20年積み立てるつもりだったのに、10年で強制終了…では困りますよね。せっかくの複利が途中で断ち切られてしまう。
その点、純資産残高が大きいファンドは、この心配がほぼありません。「20年後もちゃんと運用が続いている安心感」は、規模の大きさが一番の保証になります。
米国株中心の僕が、それでも「規模」を勧める理由
僕自身は米国株(S&P500)を軸に、新NISAで毎月コツコツ積み立てています。それでも、全世界株(オルカン)を選ぶ人には、この”規模”の話だけは必ず伝えたい。
信託報酬が0.01%安いか高いかで悩む人は多いですが、正直そこは誤差の範囲。それよりも「20年後も、このファンドが元気に運用されているかどうか」の方が、僕にとってはずっと大事です。手数料の1円を追うより、続く安心を取る。長く積み立てるほど、その差が効いてきます。
まとめ:オルカンは「信託報酬」+「純資産額」で選ぶ
新NISAは、一度買ったら20年30年の長い付き合いになります。だからこそ、手数料の安さだけでなく、“規模の大きさ=続く安心”も一緒にチェックしてほしいんです。
あらためて、オルカンを規模で選ぶメリットは次の3つ。
- ① 規模が大きいほど、運用コストが下がる
- ② 規模が大きいほど、指数に正確に連動する
- ③ 規模が大きいほど、繰上償還のリスクが下がる
ネット証券で「全世界株式」と検索して、純資産残高が大きい定番を選んでおけば、まず大きく外すことはありません。


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