新NISA、積立はいつ卒業する?|46歳が考えた「出口」の計算式と、取り崩しとの違い

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この記事の結論(46歳の整理)

新NISAの積立を「いつまで続けるか」で迷っている人へ、先に結論から。

  • 積立の卒業ライン=(年間の生活費 − 年金などの他の収入)× 25。この金額が視野に入ったら、積立はやめてもいい。
  • 「積立をやめる」と「取り崩しを始める」は別物。積立を止めても、運用そのものは続けられる。
  • だから「取り崩す直前まで積み立て続けなければ」と思い込む必要はない。早い段階で積立を卒業し、あとは複利に働いてもらうという選択肢がある。

私は46歳・共働き、新NISAはS&P500を毎月15万円積み立てています。総資産はこの春でおよそ2,300万円。
「このまま65歳まで15万円ずつ積み続けるのか?」と一度立ち止まって、自分の出口を計算してみました。その考え方を共有します。

そもそも「積立の卒業」とは?取り崩しとは違う

多くの人が、こう思い込んでいます。

お金を使い始める(取り崩す)その直前まで、積立を続けなければいけない。

でも、これは正しくありません。積立には2つの段階があります。

  1. 積立の卒業:毎月お金を入れるのをやめる
  2. 取り崩しの開始:貯まったお金を使い始める

この2つは、同じタイミングとは限らないのです。

たとえば40歳で1,500万円を持っていて、それを年利7%で運用し続けたとします。追加の積立をまったくしなくても、65歳の時点でおよそ8,100万円になる計算です。
つまり40歳で積立を止めても、あとは放っておくだけで目標額に届くケースがある。使い始める(取り崩す)のは、それでも65歳を過ぎてから。

「積立をやめる=投資をやめる」ではありません。入金を止めても、運用は続く。ここを分けて考えるだけで、ずいぶん気持ちが軽くなります。

卒業ラインの計算式|(年間生活費 − 年金)× 25

では、いくら貯まったら積立を卒業していいのか。目安になるのが、この式です。

卒業ライン =(年間の生活費 − 年金などの他の収入)× 25

これは「資産を年4%ずつ取り崩しても、25年以上もつ」という考え方(いわゆる4%ルール)を裏返したものです。年間の不足額の25倍があれば、運用を続けながら取り崩しても、ほぼ枯れない水準とされています。

具体的に当てはめてみます。

項目 金額(例)
年間の生活費 500万円
年金などの他の収入(見込み) 200万円
年間の不足額 300万円
卒業ライン(不足額×25) 7,500万円

この例なら、資産7,500万円が視野に入った時点で「積立は卒業していい」と判断できます。1億円まで貯めないとダメ、という話ではないんですね。

大事なのは、この式の数字を自分の家の実数で埋めること。とくに「年金などの他の収入」は人によって大きく違います。ここは想像で置かず、ねんきん定期便(毎年の誕生月に届く/ねんきんネットでも確認可)で、自分の見込み額を必ず確認してください。ここを高く見積もりすぎると、卒業ラインを甘く計算してしまいます。

我が家の場合|46歳・S&P500月15万を、いつ止めるか

私の家の前提を並べると、こうです。

  • 46歳・共働き、世帯の手取りは月60万円
  • 新NISAは夫名義でS&P500を毎月15万円(クレカ積立10万+現金5万)
  • 妻は別途オルカンを月2万円
  • 投資の本格スタートは2023年1月(ドル建て終身保険を解約して株式へ)
  • 総資産はこの春でおよそ2,300万円

正直に言うと、我が家の卒業ラインの「年金見込み」はまだ確定させていません。だからここで具体的な到達年を言い切ることはしません。
ただ、計算式に自分の生活費を入れてみて分かったのは、「取り崩す直前=60代後半まで、フルで積み続ける必要はなさそうだ」ということでした。どこかで積立額を落とす、あるいは止めても、複利が残りを運んでくれる可能性が高い。

この「見通しが立つ」という感覚が大事だと思っています。ゴールの見えないマラソンはしんどいですが、おおよその卒業ラインが分かれば、今の積立額が妥当かどうかも判断できる。無理に増やして生活を削る必要も、逆に不安で貯め込みすぎる必要もない。

ちなみに我が家は、夫がS&P500・妻がオルカンと投資先を分けています。理由は夫はS&P500、妻はオルカン|我が家が夫婦で投資先を分けている理由にまとめました。

積立を卒業する前に、確認したい3つのこと

①「取り崩し方」を先に決めておく

卒業ラインに届いても、いきなり大きく引き出すのは危険です。基本は年4%以内を目安に、必要な分だけ。相場が大きく下がった年は取り崩しを控える、といった柔軟さも要ります。

② 生活防衛資金(現金)は別に持っておく

取り崩し期に暴落が来ても、慌てて売らずに済むよう、生活費の1〜2年分の現金は投資と別に確保しておく。ここが薄いと、下落局面で狼狽売りしてしまいます。

③ 口座と商品は「シンプルに」しておく

取り崩す頃に口座があちこちに散らばっていると、管理が大変です。積立のうちから使う証券会社・商品を絞っておくと、あとがラクになります。これから口座を整えるなら、新NISAはSBI証券と楽天証券どっち?共働き40代が両方使った結論も参考にしてください。

まとめ:ゴールが見えると、今の積立が軽くなる

もう一度、要点だけ。

  • 積立の卒業ライン=(年間生活費 − 年金など)× 25
  • 積立の卒業と、取り崩しの開始は別物。早めに卒業して運用だけ続ける手もある
  • 年金見込みはねんきん定期便で必ず実数を確認してから計算する

「いつまで積むのか分からない」まま続けるのと、「だいたいこの辺がゴール」と分かって続けるのとでは、同じ積立でも気持ちの重さが全然違います。一度、自分の家の数字で計算してみてください。

積立そのものに迷いが出たときは、新NISA やめた方がいい?5つのデメリット・向いてない人の特徴新NISA2年目の本音レビューも合わせてどうぞ。

※本記事は制度・一般的な考え方の解説であり、特定の商品の購入を勧めるものではありません。投資は自己責任で、最終判断はご自身でお願いします。年金見込み額など個別の数字は公的機関の情報をご確認ください。

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