前回の記事では、今後の家計バランスや維持費、リセールを総合的に考えて、FJクルーザーからの乗り換え候補として「ステップワゴン」や「アルファード」を真剣に比較しました。
家族4人、しかも子どもはまだ小さく、車での移動は今後も多くなるはず。
燃費の悪さが気になるFJクルーザーに対して、燃費の良いミニバン勢はとても魅力的に映りました。
しかし——
最終的に出した答えは、「FJクルーザーをもう5年乗り続ける」。
今回は、その判断に至った経緯と理由を整理してみたいと思います。
■ 燃費の差をリセールが軽々と超えてくる
まずFJクルーザーの実燃費はリッター6.8km。
正直、この時代の車としては「かなり悪い部類」です。
しかも年間1万km走る予定なので、ガソリン代はざっくり年間22万円前後かかります。
対して、ステップワゴンやアルファードのハイブリッドであれば、燃費は13〜16km/L。
同じ距離を走るとして、年間10万円以上ガソリン代が安くなる試算になります。
ここだけ見れば、明らかにミニバン優勢です。
しかし。
それでもFJの「リセール力」が圧倒的すぎたんです。
■ 今のFJ、まだ150万円で売れるって本当!?
調べてみて驚いたのが、2013年式・14万km走行のFJクルーザーでも、状態次第では150万円以上の査定がつくという事実。
しかも、5年後に走行距離が19万kmになっていても、100万円以上で売れる可能性が十分にあるとのこと(輸出需要があるため)。
要するに、
「維持費は高いが、価値が落ちない=トータルで損しにくい」
という非常に珍しいタイプの車というわけです。
■ 対して、ミニバン勢は5年で価値激減…
ステップワゴンやアルファードも素晴らしい車です。
特にファミリー層には便利だし、燃費も文句なし。
ただ、中古車として5年後の価値を見ると、やはり下落が大きい。
- ステップワゴン(5万kmの中古で購入)→ 5年後に100万〜130万円の下落
- アルファード(同条件)→ 5年後に200万円以上下落するケースも
つまり、燃費差で得られる年間10万円×5年=50万円の節約は、価値下落の前では簡単に吹き飛んでしまうということです。
■ 結論:トータルコストで見れば、FJが勝利
5年間の「トータルコスト=ガソリン代+車体の価値下落」でざっくり計算すると…
車種 | ガソリン代 | 価値下落 | トータル損失 |
---|---|---|---|
FJクルーザー | 約110万円 | 約50万円 | 160万円 |
ステップワゴン | 約60万円 | 約120万円 | 180万円 |
アルファード | 約60万円 | 約200万円 | 260万円 |
※試算は概算です。実際の金額は車両状態や相場により異なります。
まさかの、燃費の悪さを加味してもFJの方がトータルでお得という結果に…。
■ もう少しだけFJと生きていこう
もちろん、FJクルーザーは全幅が広くて運転しにくいこともあるし、子どもの乗せ降ろしや荷室の使い勝手で言えばミニバンの圧勝です。
でも、手放すにはまだ早い。
今後FJの価値が上がる可能性すらあるな…と思えるほど、中古車市場ではレアな存在になっています。
というわけで、我が家はもう5年、FJクルーザーと共に走ることを決めました。
■ 今後に向けて
とはいえ、将来的に子どもがもっと大きくなったら、ミニバンに買い替える可能性もまだあります。
FJの売却タイミングは常に意識して、**「価値が落ち切る前に手放す」**という目線も忘れずに持っていきたいところ。
皆さんも、「燃費が悪い=損」という思い込みにとらわれず、リセール含めた“総合コスト”で車選びをしてみると、新しい発見があるかもしれませんよ。
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